ネットビジネスに詳しいあなたなら、プロダクトローンチを知っているかもしれません。ローンチで何億と稼いだ、という話を聞いたことがあるかもしれません。もしかしたら、実際に試したことがあるかもしれません。
私自身、2014年頃からローンチを使っています。以前所属していたデジタルマーケティング会社では、数十回、数十億の売上を達成経験があります。
その経験を踏まえて、プロダクトローンチって実際儲かるのか?副業や起業で取り組むことができるのか?
これから、話していきたいと思います。
目次
プロダクトローンチ・フォーミューラ(PLF)とは?
イベント的に期待感を高めて、商品を一気に売るマーケティング手法の一種です。
開発者は、ジェフ・フォーカー。海外のインターネットマーケッターです。元々は主夫だった彼は、このプロダクトローンチ・フォーミューラ(PLF)を1996年から使って、たった1日100万ドルを売り上げました。ちなみに彼が最初に売ったのは、株式投資のニュースレター。
そして、彼の指導した教え子らはこのプロダクトローンチを使って、合計5億ドル以上を超える売上を上げています。(2014年現在の情報のため、今はもっと大きな額です)
ジェフは、
プロダクトローンチフォーミュラとはターゲットの市場が商品に強い魅力を感じて、頼むから売ってくれと頭を下がるように仕向けるシステム
といいます。
プロダクトローンチフォーミュラのよくある形態として、
1 メルマガやLINE@登録のページを広告に出す
2 そこから3本ぐらい商品の教育ビデオを流して、発売までお客さんの期待感を高める
3 商品リリースの案内をする。数日の期間限定発売でイベント的に一気に売り切る。
といったものです。
プロダクトローンチ・フォーミューラはどんな市場・どんな商品で使えるか?
販売する商品は基本的には、情報系の教材です。オンライン教材、PDF、セミナー、コンサルなど色々あります。
ジェフ・ウォーカーの教え子たちの業種には次のようなものがあります。
試験・資格教材、出会い系サイト、不動産仲介業、野球コーチ、投資信託、ギター教室、ビジネスコーチ、健康食品、恋愛、ペット飼育、瞑想、ヨガ、護身術
などなど。幅広い分野にわたります。
日本でいうインフォカートやインフォトップで販売しているような分野ですね。
プロダクトローンチは詐欺か?
よく言われることにローンチは詐欺じゃないか?というものがあります。ですが、プロダクトローンチという手法自体は、詐欺ではありません。
ですが、プロダクトローンチを実践している人の中には、詐欺まがいのようなことをしています。誇大広告を撃ち、「絶対儲かる」とか「絶対に痩せる」とかめちゃくちゃ煽っています。
このような誇大広告は、法律的には基本NGです。昔のようなあからさまな詐欺的な方法は減りましたが、未だに誇大広告で煽っているケースが多いため、プロダクトローンチそのものが詐欺じゃないかと言われることが少なくありません。
プロダクトローンチのメリットは?
最大のメリットは、「商品を一気に売ることができること」です。
ビデオを少しずつ公開して、お客さんに商品の教育をして、商品の期待感を高めて、販売開始前にほしい状態を作り出します。そして販売開始したら、一気に売る。
そのため、1回のキャンペーンで、億単位の売上も上がることもあります。
またプロダクトローンチは、商品がなくても、見込み客リストがなくても始めることができます。(後で話します)
それが魅力でローンチで起業なんてのも一時期流行りました。
プロダクトローンチのデメリットは?
最大のデメリットは、ローンチで売った後が売りにくいことです。ローンチはイベント的に一気にお客さんに売り切るため、その後お客さんが購入しにくくなります。
なので、年に1回~4回しかでき販売できません。ジェフも年1回~4回ぐらいが最適と言っています。長期的には売上が安定しません。
イメージとしては、焼畑農業です。1回のイベントで大きく刈り取って、次の畑に行く。そもそも、一発当てれば数千万から数億円の売上になることもあるため、それでいいと思っているような人もたくさんいます。
プロダクトローンチを使って1人の専門家の商品で長期的なビジネスをやろうとしていません。
そのため、ネットプロデューサーや情報起業家と呼ばれる人と組んだ商品を製作する専門家の方は、ローンチ後に困っている人がたくさんいます。誇大広告のため叩かれ、専門家としての信頼は落ち、1発限りの売上で、それっきり収入が入らないという話はよくあります。
(ちなみに、私自身はローンチで失敗した著者向けに安定したオンラインビジネスを構築するサポートもやってきたいと思っています)
あとはもちろんですが、専門となる商品を自分が持っているか、専門を持っている人と組む必要があります。
プロダクトローンチの4つのステップ
プロダクトローンチは一般的に4つのステップで作られています。シーケンスって言います。
1プリプリローンチ:見込み客の期待感を高めて市場がどんな商品を知ったり、お客さんの抵抗を探ります。この分野でどんな問題を抱えていますか?とか聞きます。
2プリローンチ:主に3つのコンテンツを使って、お客さんの関心を引きつけます。なぜこのビデオを見るべきなのか?何がポイントなのか?具体的にどうすればいいのか?と言ったことを提供していきます。
3ローンチ:新商品の販売開始をします。オープンカートって言います。
4ポストローンチ:購入しなかった人にフォローします。
プロダクトローンチには3種類あります
プロダクトローンチの代表的なものとして、シードローンチ、インターナルローンチ、JVローンチなどあります。(他にも、エバグリーンローンチとかありますど、上級の話なのでここでは割愛します)
シードローンチは、商品作りのためのローンチです。お客さんが何を求めるのかを知ってニーズにあった商品作りを行うことが目的です。商品開発が目的なので、1人でも買ってくれればいいというわけです。
インターナルローンチは、自分のリストでテストをすることが目的です。そこで商品や購入反応を見るのと、販売実績を作ります。
JVローンチは、他の人のリストを借りて行うもので、大きな売上を上げることが目的です。
商品もリストも何もないなら、シードローンチから始める
ジェフウォーカーがローンチが起業に最適というのは、ここに理由があります。今売る商品がなくても、見込み客リストがなくても開始することができます。最初の見込み客リストは100人~300人ぐらいればいいと言っています。
100人ぐらいならフェイスブック友達になったり、名刺交換したら集めれますよね。そのリストに対して、どんな問題を持っているとか興味を持っているかを聞きながら、最初に商品を作る前に売ってしまいます。で、販売後に強制的に商品を作らざる状況を作ります。ジェフの場合は、テレセミナーを売ってました。
そこで、商品ができたら自分のリストに売ったり、他の人のリストを借りて本格的に販売していくのです。
ただ、あなたが専門を持っていないなら、他の専門家と組んでやることになるので専門家を見つけるところから始めなければいけません。
今でもプロダクトローンチは使える?
今でも使えることは使えます。ただ数年前から、プロダクトローンチからウェブライブセミナー、そしてリアルセミナーへと主流が変わってきています。お客さんの疑いや知識レベルが上がっていたり、リアル体験に価値がシフトしてきているので、よくあるオンラインビデオを送るだけのローンチでは売りにくくなっています。
プロダクトローンチ実際の効果と私的な考察
私がやった経験は機密保持の関係などであまり出せません。が、一例だけあげると2017年にやったある20万ほどのオンライン教材で、1回のリリースで1.2億円以上売ったことがあります。
私的には、プロダクトローンチはある程度はいまでも有効だと思います。ですが、使い所を見極める必要があります。信頼関係のすでにある既存の顧客に対して、高額の新商品リリースに限り使うとか。
ただマーケティングスキルがあれば、別にプロダクトローンチにこだわる必要もありません。ローンチはだだの手法の1つにすぎません。ウェビセミナーの形式でも、ビデオセールスレターでも構いません。本当に大切なのは、リストを取得してリストとの関係性をいかに作るかです。
まずは何から始めれば良い?
あなたが興味を持ったなら、参考図書 「ザ・ローンチ」を読んでください。
私も昔ジェフの教材からまずは学んで、何十回と実践してきました。プロダクトローンチをやろうと思うと結構な作業量は必要ですし、ある程度のセールスライティングとマーケティングのスキルは必要です。
正直、副業レベルでやるのは難しいです。
起業して大きな売上をあげたいと思っているなら、チャレンジして見るのはアリかと思います。それでも最低でも1年。できれば2~3年はしっかりマーケティングやライティングを学ばないと数千万円単位の売上は難しいでしょう。
まずは、とっかかりとして、セールスライティングのスキルを身につけることから始めるといいと思いますよ。
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